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次の暴落に備える!――「関税ショック」を教訓にした私の実践的ウォッチリストと資金管理術

はじめに

2025年4月2日の“トランプ関税ショック”では、TOPIXが最大13.6%、S&P500が12.1%下落しました。しかし1カ月足らずで両指数は発表前の水準を回復しています(TOPIXは4月28日、S&P500は5月2日)。
――暴落は突然やって来て、そして株のバーゲンセールは驚くほど短命です。昨年8月の日銀追加利上げショックでも「1日限りのバーゲンセール」だったことは記憶に新しいでしょう。過去25年を振り返ると、市場全体の急落は平均2年3カ月に一度のペースで起きています。

次のチャンスを逃さないためには、「いつ」「何を」「どれだけ」買うかを事前に決めておく──この記事では、私自身が実践している準備のプロセスを共有します。

1. 2025年4月「関税ショック」を振り返る

  • 発端:トランプ大統領が“相互関税”として主要貿易国に10〜46%の関税を課す方針を公表(4月2日)。
  • 市場反応:7日の米国株寄付きでは関税発表前に比べて13%下落。

4/7のVIX 最高60だった。

  • 回復:4月9日に一部関税を90日停止すると伝わりセンチメントが反転。TOPIX・S&P500はいずれも1カ月以内に水準回復。

教訓

  1. 株のバーゲンセールは短い。
  2. リスク要因の政策修正や金融緩和期待が入ると一気に巻き戻す。

2. 暴落は「予測」より「前提」で考える

リーマン・ショック時の日経平均PBR(株価純資産倍率)は0.81倍。この水準は過去30年で最悪の底値ラインとして機能してきました f-academy.jp。そこで私は**PBR0.8倍付近を“最後の砦”**と仮定し、現在(PBR1.40倍)から0.8倍までを4等分し、現金比率(Cash Position=CP)を段階的に投下するルールを設定しています。私の現在のCP比は0.4なので

例)

想定PBRCP比率
現在0.4
1.25倍0.3
1.10倍0.2
0.95倍0.1
0.8倍0

こうしておけば、**「下げの深さ」ではなく「PBRレベル」**で冷静にサイズを決められます。

  • 暴落時のウォッチリスト

私の例

3-1. 日系株 ― 高配当orカタリスト

ティッカー/銘柄注目ポイント
INPEX石油関連
三菱商事総合商社
三菱重工防衛、宇宙
住友林業米戸建て需要
オリックスインフラ資産回転
東京エレクトロン半導体
スクリーンHD半導体関連

3-2. 米国株 ― 成長エンジンを狙う

ティッカー銘柄名ストーリー
PLTRパランティア政府AI需要+民間拡大
METAメタReels収益化+AI広告
NETクラウドフレア超高速Edgeクラウド
RCLロイヤルカリビアンクルーズレジャー回復+新造船効果
ISRGインティユティブサージカル次世代「da Vinci Xi」拡販
MELIメルカドリブレラテン圏EC+FinTech制覇
VOO S&P500 ETF、安値拾い

4. 「1日限り」のバーゲンに備えるチェックリスト

1.暴落時の日経平均PBRを毎日チェック

先に決めておいたCP比になるように余力のある現金で監視銘柄を買い注文を入れる。

2.決算メモを更新

監視銘柄の決算は必ずチェックしておく。

3.心の準備

暴落は感情を揺さぶります。前夜にプランを再確認し、実際に来たら機械的に実行。

    私の場合、暴落時は保有株は悲惨な状態になるが基本的に銘柄入替はせずにその

まま保有し、買付ける銘柄、株数を決めることだけに集中していました。

5. おわりに――恐怖をチャンスに変える

市場はパニックを繰り返しますが、備えている投資家だけが“恐怖”を“割安資産”に変換できます。今回の関税ショックは「備えのある者」が勝った好例でした。次の急落で慌てないために、いま一度ウォッチリストと資金配分ルールを整えておきましょう。暴落は資産を増やすチャンスです。

本記事は情報提供を目的としたもので、特定銘柄の推奨ではありません。投資判断は自己責任でお願いいたします。

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