著:ロバート・キヨサキ
訳:白根 美保子
最近、『金持ち父さんの投資ガイド 入門編』を読みました。
これから投資を始める人だけでなく、「金持ちになるとはどういうことか?」を根本から考えたい人にとって、学びの多い一冊です。
特に印象に残った部分を、自分の備忘も兼ねてまとめてみました。
■ バーゲン・セールは「準備している人」にしか見えない
株のバーゲン・セールは数日間しか続かず、不動産のバーゲンは数年単位で訪れる。
つまり、チャンスが来ても「準備」ができていなければ何もつかめない。
一生に何度もないような取引が、準備できている人の目の前には“毎日”現れるという言葉には、ハッとさせられました。
■ 金持ちになるための3つの「E」
金持ちになるには、次の3つの「E」が必要とされます。
- Education(教育)
- Experience(経験)
- Excess cash(ありあまるお金)
この3つを積み上げることが、自分自身の「経済的土台」を築くうえで不可欠だと気づかされます。
■ 投資家の基本:予測より準備
「何が起こるかを予測することではなく、何が起こってもいいように準備しておくことが大事」
これこそ、真の投資家マインドだと感じました。相場を当てにいくのではなく、地道に準備を重ねる姿勢が結果的にリターンにつながるという考え方です。準備するのに時間を投資しろと金持ち父さんは言ってます。
■ お金を使わずに資産を作る
キヨサキ氏は「金持ちになる方法は、お金を使わずに資産を手に入れること」と語ります。
資産とは、音楽、小説、動画、ブログ、スキルなど、自分の創造力で作り出せるもの。
お金がないから投資ができない…のではなく、まずは“創り出す練習”を始めることが第一歩。
印象的だったのは、高校生が不動産を手に入れた話。
広い土地のうち、アパートが建っていた部分を残し、残りの更地を売却してローンを返済したというエピソード。
まさに「お金を使わずに不動産を手に入れる」実例でした。
■ 買うのではなく「作る」練習を
何度も強調されていたのは、「資産は買うものではなく、作るもの」という考え方。
他人の資産を作るために人生を使うのではなく、自分の資産を作るために毎日働こうというメッセージには、強く共感しました。
■ 翻訳もすばらしい
余談ですが、本書の翻訳を手がけた白根美保子さんの文章はとても読みやすく、翻訳本であることを忘れて一気に読めました。
近いうちに、彼女が翻訳を担当した『リッチウーマン』の読書メモもアップする予定です。そちらも興味のある方はぜひご覧ください。
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